待機中

時計が示すそのときまで

気長に気長にその時は直ぐに来る








         二次試験待ち 〜彼女の素〜






霧が晴れてから暫く行くと目前に建物が見えてきた。

そして歩みが止まった。

「皆さんお疲れ様でした、ここビスカ森林公園が二次試験会場となります」

そうサトツは告げると受験生達を振り返った。

そして、”健闘を祈ります”と残し何処かへ去ってしまった。

とキルアは当然の如く汗一つ掻いていない。

「ゴンのやつ・・・やっぱ間に合わなかったのか」

はそれを聞いていたが、ちょっとした殺気を感じてそちらを振り向いた。

そこにはヒソカ。

ヒソカはどこか別の方向を見ている。

殺気の矛先はそちらに向いているようだ。

何となく目で追ってみると、その先にはゴンと金髪の少年が立っていた。

「キルア、あそこにいるわよ、ゴン。他にもいるみたいだけど」

「え?あ、本当だ。行こうぜ」

キルアはを促して歩き始めた。

近づくと、ゴンと金髪の少年、それに頬を腫らしたオッサン同士で何かを話しているのがわかった。

この場の状況がなぜかかわからないといった風に。

それにキルアが声を上げた。



「中に入れないんだよ」



いきなりそんな声が聞こえゴンは振り向く。

「キルア、!」

「よ」

キルアが短く返事する。

ゴンは笑っていたが、その後ろに居る金髪の少年と頬を腫らしたオッサンはを誰だろうと言う風に見ていた。

はそれに反応もせずじっと見つめ返した。

二人が少しだけ頬を赤らめる。

だが、金髪の少年は何かに気づいて声を上げた。

「あ、あなたは!あの時、階段を飛び越していっていた人では!?」

そう言うと、オッサンのほうも思い出したのか”ああぁーーー!”と声を上げた。

「あれ?二人とも知ってるの?」

金髪の少年が首を振る。

「いや、姿を見ただけで名は知らない。紹介してもらえないか?」

金髪の少年が言うと、ゴンは笑顔を作った。

「勿論だよ!いいよね?」

に視線を合わせて聞く。

は”ええ”と短く答えた。

って言うんだ」

ゴンがそう言うとは頭だけ下げた。

「でね、、こっちがクラピカでこっちがレオリオ!」

金髪の方がクラピカ、オッサンのほうがレオリオというそうだ。

「よろしく。クラピカと言う」

クラピカが再度自己紹介をする。

は律儀な人なのねと心の底で思った。

「俺はレオリオと言います。さんどうですか、試験が無事終わったら一緒にお茶でも」

言って頬を腫らしたままのレオリオはそんなこともすっかり忘れての目の前に片足をついた。

ゴンはそれに”ははは”と、笑っていたが、キルアとクラピカは”オイ”みたいなかんじで呆れていた。

当の本人、はそれを涼しく見下しながら腰に手を当てると言い放った。

「オッサンに興味はないわ。それから”さん”付けはしなくていいから」

レオリオはそれに衝撃を受けた。

心のダメージ9999と言ったところだ。

「ひでぇ・・これでも俺は19歳なのに・・・・・」

そう言うと三角座りをして落ち込んでしまった。

ゴン、キルア、クラピカはのあまりにあっさり過ぎるその発言に面食らっていた。

なんて毒舌なんだと。

はというとレオリオの19歳宣言に我が耳を疑った。

「19・・・?信じられないわ」

それにまたもや、一人は落ち込み、三人は顔を引きつらせた。

そして、内キルアとクラピカはには滅多なことは言わない方がいいと思った。

ゴンはあははと乾いた笑いを上げながらを振り向いた。

「そういえばさ、って歳いくつなの?俺とキルアは12歳で、クラピカは17歳だけど」

はふ〜んと言った風に少し首を傾かせて三人を見回した。

「ま、そんなかんじはするわね」

は腰に当てていた手を下ろした。

そして一拍後、また口を開いた。

「わたしは19」

三人はほぉーっと言った風に声を上げた。

「へぇ、レオリオと同い年なんだ、って。もっと年上かと思った」

「でも、レオリオなんかより説得力あるよな」

「失礼だが、わたしもゴンと同じ意見だ」

上からゴン、キルア、クラピカだ。

はゴンの年上宣言に関心を持ったのか珍しく質問した。

「幾つに見えたの?」

相変わらず、無表情に近いけど。

「21、2ぐらいかなって、思ってたんだけど」

「ゴンに同じだ」

「俺は23かなぁ、って思ってた」

はふ〜んと相槌を打った。

「やっぱりそのくらいなのかしら」

そう呟くとゴンが、

「何が?」

と聞き返してきた。

はそれに答えようとしたがまた質問攻めになるのはごめんなので”こっちの話”と言葉を濁した。

ゴンはえぇ〜と言っていたが無理強いするつもりはない様だった。

その話も一通り終わったあと、キルアがゴンにどうやってここまで来たのかというのを聞いていた。

それにキルアが至極驚いてに意見を求めた。

、コイツ、マジ変!ここまで来るのにレオリオの臭いを辿ったって言うんだぜ!?」

聞いてはゴンを振り向いた。

「ゴン、あなた犬だったのね」

そう無表情且つ何処か真顔で言い放った。

ゴンがそれに両腕をばたつかせて犬ではないと言うことを力説していると、建物の方からピーンという音がした。

それに力説中のゴン、その力説を聞いていた、それを傍観していたキルアとクラピカ、それからずっと落ち込んでいたレオリオが建物の扉を注目した。

扉が重たい音を立てて開く。

中から出てきたのは恐ろしく図体のでかい男と線が細くスタイルのいい女だった。





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またまた無駄なところが長くてすみません;
二次試験にしっかり入ろうと思ったのに、二次試験までの待ち時間だけで終わっちゃいました;
しかも、途中からレオリオ消えてる!?
というか、クラピカとレオリオの年齢、記憶が確かならあれで合っていたはずなんですが・・・
もう、ジャンプ残ってないので確認のしようがないです;
でも、ま、別に大丈夫ですよね!(誰に同意を求めている
そんなわけで(どんなわけで?)様今回もお付き合い頂き有難う御座いました。


読まない方は閉じてください
































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