忘れるな


昼も夜も目があることを


狩って狩れ









   四次試験・1  〜狩〜











何か気配がしては目を開けた。

そして一つの扉へ目を向ける。

「どうした?

は聞かれるヒソカの言葉に顔を向けずに答える。

「来る」

「誰が?」

「わかっているでしょ」

「うん

すっとが立ち上がる。

ヒソカはその一連の動作をじっと見ていた。

は無言でその場を立ち去る。

ヒソカも無言だった。






「ケツいてーーーー」

「ホント、まさか短く簡単な道が滑り台になっているとはね。・・・あ、!」

ゴン、キルア、クラピカが扉から出てくると後ろからレオリオ、トンパが出てきた。

ゴンが扉の目の前に居たに気づいて声を上げる。

「久しぶり」

その場に突っ立ったまま言う。

「よかったー。も合格してたんだね!あの後、急に居なくなっちゃったから心配だったんだ」

「(心・・・配・・・?)そう」

「てか、珍しいな。からこっちにくるなんてさ」

「そうね」

「(反応、薄っ)・・・ま、いいや」

そう言ってキルアは腕を頭に回した。

『タイムアーーーップ!三次試験終了!合格者24名!!』

いきなりスピーカーから試験終了の合図が出た。

その後、その24名はタワーの外へそして船へと誘導された。






「では今からタワーを脱出した順にこのクジを引いてもらう。まず、一番の者」

そう、三次試験官であるリッポーが言う。

ヒソカから順に引いていった。

そして、の番。

「(198・・・)」

その後ポックルが引く。

そして、順に順に引いていき、最後にトンパが引いて終わった。

それを確認してリッポーが説明を始めた。

「諸君が引いたそのカードは諸君のターゲットだ。今、ここで決まったことは、狩る者と狩られる者。
 今、諸君が引いた番号はこの機械に記憶されている。従って、そのカードは各自自由に処分してくれて結構だ。
 最終試験に進むために必要なのは6点分のプレート。即ち、ターゲットのプレートは3点、自分のプレートも3点、その他は1点とする。
 どんな方法でも良い、6点分のプレートを集めろ。集めた者がこの試験の合格者となる。では、君。後は頼むよ」

最後にそう言ってリッポーはその場を後にした。

リッポーが後を任せたアナウンスはちょっとした説明をして去っていった。

どうやら、四次試験会場となるゼビル島までの二時間は自由時間になるらしい。

はとりあえず船のデッキの縁に座って過ごすことにした。

身体を海のほうに向けて。






、隣、いい?」

後ろを振り向くとゴンが立っていた。

「いいわよ」

「ありがと。よっと」

そう言ってゴンが左手を軸にして身体を浮かせ、縁に座る。

はそれをただ見ていた。

「いい風だね!」

「そうね」

「ゴンとじゃん!俺も隣に邪魔するぜ」

いきなり現れたキルアがそう言って承諾もとらずにの左隣に座る。

はゴンとキルアにはさまれたかんじだ。

不思議と居心地が悪いとは思わなかった。

「ゴンとは何番のプレート引いたんだ?」

「キルアは?」

ゴンが聞き返す。

は黙ったまま。

「内緒」

「「「・・・・・・・・」」」

ゴンとキルアが顔を見合わせてへらっと笑う。

「安心しろよ、俺のターゲットはゴンじゃない。勿論、でもない」

「俺も、キルアとじゃないよ」

「・・・わたしもよ」

なんとなく場の雰囲気に流されてはポツリと言った。

「せーので見せっこしようぜ」

「うん」

「・・・・ええ」

ゴンとキルアが声を合わせる。

「「せーの」」


ばっ


三人が見たのは左から”199””198””44”。

「ゴン、お前マジか?」

「うん、マジ」

「ヒソカじゃん」

「うん」

なんとなく汗掻くゴン。

「キルアとの番号、誰だろうね」

「さあな、一番違いだけど・・・はわかるか?」

「他のやつに興味はないわ」

「「らしいよ」」

「そう?」

「「そう」」

「ふ〜ん」

ゴン、キルアは顔を見合わせて笑った。

そして、キルアがその場に立ち上がる。

「んじゃ、頑張ろうぜ。ゴン、、生き残れよ」

「うん」

「・・・ええ」

スケボーで去っていくキルアをゴンとはただ見送った。







二人きりになってから、とりあえず話を振りかけてくるゴンと下らない話をしながら時間を過ごした。

今までなら話すことに疲労感を覚えていただったが、なぜかゴンとはあまりそういう感は起こらなかった。

ヒソカも例外ではなかったが、ヒソカとは違った感じでゴンには好感が持てた。

それが何なのかにもわからないが、ヒソカとは全く正反対な存在として位置するゴンに好感持っているのは確かだ。

少なくともそれは、初めて話したとき、二次試験の最中よりもはっきりしている。

ただそれが、偶にになんとも言えない辛さと疲労感を齎しているのも確かだった。

そんなわけで、ゴンはにとって良い存在でもあり悪い存在でもある、矛盾した存在だった。

『四次試験会場に到着いたしました、受験生は準備をお願いします』

「だって、、行こう」

「ええ」

二人は下船場所へ向かって歩を進めた。

『三次試験の通過時間が早い人から順に下船していただきます。下船方法は、前の人から2分後に次の人が下船、と言う方法を採らせていただきます。
 滞在期間は一週間。一週間後に6点分のプレートを集めてまたここへ戻ってきてください。それでは、一番の方どうぞ』

アナウンスの後、ヒソカがまず最初に下船、二分後に次の人というように下船していく。

そして、

「がんばってね、

ゴンがに声をかけた。

それに振り向いてやんわり微笑む。

「・・・ゴンもね」

「勿論だよ!」

「それじゃ」

手をふるゴンにまた微笑みかける。

そして、ゆっくり歩き出して森へと入っていった。

ゴンはにっこり笑いながらそれを、見送っていたがクラピカ、レオリオは至極驚いた様子で顔を赤らめていた。

キルアは・・・顔を赤らめながらゴンに妬いていた。








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分けわかんないYO!
いろいろ別人事件だよ(ゑ
そろそろハンター試験も終わります。
そしたら・・・ゾル家編に入ります。
まだまだ見守っていただけると嬉しいです。。。



閉じてください






























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