大きな大きな一本の塔

広く大きな

地上に着くのはいつなのか






  三次試験・1 〜交換〜









機内放送から数分後、目的地に着陸した飛行船から受験生達が続々と降りる。

もそこに足を着けた。

飛行船のデッキから見た様子だとここはとてつもなく高い塔のようだ。

しかも、近づいてみると意外に大きいのがわかった。

高度のせいか風も強い。

の髪を風が浚う。

どこからともなく出てきた会長秘書が声を上げた。

「ここ、トリックタワーが三次試験会場となります。試験内容は生きて下まで降りてくること!制限時間は72時間!!それでは、スタート!!

それだけ言うと会長秘書は飛行船に戻って飛行船ごと何処かへ行ってしまった。

暫くすると塔の外壁を伝って下へ降りていくやつが目に入った。

ゴンやキルアもそれを見ているようだったが声をかけずに下への扉を探すことにした。

・・・はずだったが、結局それは水に流れた。

「あ、!どう?何か見つかった?」

聞いてきたのはゴン。

キルアもその返答に耳を傾ける。

「何も」

「そっかぁ、じゃ一緒に探そう!」

「数は多いほうが探しやすいしな!」

「・・・・・・ええ」

”じゃ、行こう”とゴンが切り出して三人で歩き始めた。

暫く慎重に行っていたのだが、少しだけ気を抜いた瞬間、

「あ」

ガコンと音を立てて床が回転しが一言残してゴン、キルアの元から消えた。

「「!?」」

居なくなってしまった床を見ながらゴンとキルアが声を上げる。

そこにしゃがんで床を押してみるが開かない。

「しょうがないな、のことだから無事に下へいけるさ。それより俺達も探そうぜ、早くしねぇと時間がなくなっていく」

「うん、そうだね、行こうキルア」

「ああ」

そうしてゴンとキルアはまた扉を探し始めた。











――ストッ


いきなり床が抜けたと思ったらちょっとした空間に出た。

顔を上げると人が立っていた。

暫くその人物をじっと見ていると向うからに口を開く。

「とりあえず、あれを見てくれないか?」

そう言ってその人物はこの部屋の扉と思しきものに貼られた紙を指差した。

はそれに従って扉に歩み寄り貼り紙を見る。

「(交換の道。君たち二人は互いの武器を交換し、それを攻撃手段としてここから先を進まなければならない)ふ〜ん、質問・・・試験官に」

『なんだ』

がそう言うとスピーカーから声がした。

どうやらコイツが試験官のようだ。

「交換した武器の一部を自分の持っているもので補うことは可能かしら?例えば、銃の本体は交換したもので弾は自分の・・・とか」

『それは構わん、ただしそれは本体と攻撃物が別々になっている間接攻撃の武器にのみ可能だ。弓や銃だな。それ以外は認めん』

「わかったわ」

言って後ろにいる人物を振り向く。

「・・・だ、そうよ」

「あ、ああ。そうだ、君、名前は?俺は・・・「う●こ帽子でしょ?」

涼しい顔してる

すっごいしかめっ面をする少年。

さん・・・・下品です。

「違ーーーーーーう!!何てこと言うんだ君は!!仮にも女の人なんだからそういう言動は慎め!」

そう言って憤る少年。

ごもっともです。

「で?」

反省している様子もなくまたそれに気分を害した様子もなく、最初のときのまま涼しい顔をして短く聞く。

「う、おっほん!改めて、俺はポックルだ。で・・・・君は?」



それを聞いて驚くポックル。

「な、だって!?君、家の人なのか!?」

「ええ、怖い?」

そう聞かれたポックルは一転、気が抜けたような顔をした。

「いや、初対面であんなことあったら、怖い前に拍子抜けだ・・・家の人間って皆あんななのかってな」

「間違っていなくもないわね、多分」

「・・・・・俺、家への見方かなり変わったよ・・・・・」

ポックルはそう肩を落とした。

「ところで、さっさと行きましょう?あなたの武器は?」

それに少し焦ったように反応する。

「あ、ああ、これだ」

言って渡されたのは弓矢。

さんは弓を使ったことは?」

それを受け取りながらが返答する。

でいいわ。あるわよ」

「じゃ、。俺もポックルでいい。それなら問題ないな、それで、の武器は?」

は矢筒を左肩に掛け弓を左手に持つと空いている右手にB-1218/NQを取り出してポックルに渡す。

少し重みのあるその銃を受け取りながらポックルが口を開く。

「銃か・・・弾は、ないのか?」

「ああ、忘れていたわ。はい」

具現化させて使うものなので弾などその都度、充填することのないはすっかり忘れていた。

数十個の弾を箱入りで具現化させると三箱ほどポックルに渡した。

勿論、具現化させているところを見せていないのでポックルにはポケットから出したようにしか見えない。

「・・・・忘れるものなのか?こんな重要なもの・・・・・」

何か言っているポックルを尻目に、は先ほど音を立てて開いた扉に向かって歩き出した。

「あ、待ってくれ」

「何?」

そう言って立ち止まり振り向く

「?何が・・・?」

「何がって、今、待ってくれといったじゃない」

「あ〜いや、そういう意味じゃなくて」

「どういう意味?」

「・・・・・・いや、もういいよ、行こう・・・・・・・・・・・・・・・」

「おかしな人ね」

「・・・・・・・・・・・・・・」

この時ポックルが心中、この先大丈夫なのかよ、と心から思っていたのは言うまでもない。









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今回は短いっすね。
しかも、さん爆弾発言・・・・
ポックル・・・不憫だわ(ホロリ
いや、これでも意外とポックル好きなんですよ;
悲惨な最期でしたが・・・
・・・・阿呆なことするかもですが、今後もよろしくお願いします。
気が向いたら感想など一言でいいので下さると泣きながら逆立ちして喜びます(え



閉じてください





































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