「あれ?ゴンとキルアは何処だ?」





 
   第八話   下へ












キルアがの膝元から目を覚まし、今更恥ずかしがってゴンの元へ掛けて行ったあと、は次の試験会場に付くまで朝の筋トレをしていた。


それから、三次試験会場について飛行船を降りたのだが、クラピカ、レオリオは勿論のことゴン、キルアとも会うことが無かった。


首を傾げ傾げ、会長秘書マーメンの説明を聞いていたが、その話が終わって見かけたのはこっちにウインク飛ばしたヒソカだった。


「(目、合わせないようにしよう・・・・)」


そう思いながら辺りをまた見回す。


すると、トリックタワーの端のほうで下を見ている二人を見かけた。


「(お、発見!)おーーい!!ゴン、キル・・
あ!!!?


二人の元に駆け寄っていったら、思いっきり床が抜けた。


不本意ながら、着地し見回すと、どうやらここはちょっとした個室のようだった。


そして、視界に入った扉に貼ってある紙を見る。


「何々?この道は協力の道、君たち二人はここから先の試練を二人で協力して進まなければならない・・・って、わたし一人しかいねぇし。・・・もう一人来るの待てってことか?面倒臭ぇ」


そう言って、はその場に胡坐をかいた。







暫くして、ガコンと天井から音がした。


その後にの近くに着地したのはどっから見てもやばそうな人。


「あれ?イルミじゃん、いたんだ」


「うん、いたよ。それよりよくわかったね」


「オーラが」


「そう」


そう言って、イルミが顔に刺さっている針を抜き始めた。


見る見る変わっていくその顔を見ながら、は笑いをこらえていたが、やはり、耐え切れず・・・


「っぷ、あはははははははは!!駄目!笑い止まんねぇ!!腹痛ぇーー!!
 あはははははははははは!!ちょ、イルミ、お前、わたしを殺す気か!!?その顔!!!あはははははは!!」



元の顔に戻ったイルミは、その取った針を数本手に構え持ちながらに向き直る。


、今すぐ楽にしてあげようか?」


そう言ってじっとりと睨み付ける。


それに未だに余韻を引きずっているが姿勢を正す。


「いえ、何でもありません、イルミ様」


イルミが針を仕舞う。


「じゃ、行くよ、


「はいはい」


言って、二人は開いた扉を進んでいった。










「イルミ、お前さぁ、もう少し協力しろよな!」


「それはこっちのセリフ。の方こそ俺に協力しろよ」


口喧嘩をしながら進む二人は今、通路を並行して進んでいる。


あれから、もう6時間は過ぎている。


今までに、何度も二人の息を合わせる条件が出るたびに行ってきたが、いかにせん、二人が二人、協調性も無く先へ突っ走るので、順調に進んでいるかが定かではない。


20分程歩くとまたちょっとした空間に出た。


そして、そこに用意してあったのは、”ダ●スダ●スレボリュー●ョン”。


「全てパーフェクトでって書いてあるぞ・・」


「足引っ張るなよ、


「それはこっちの・・・ん?足?」


「はやくしなよ、時間なくなるだろ」


何か考え事を始めたにイルミが声をかける。


そして、いきなりが声を上げた。


「そうか!その手があった!」


イルミは頭に?マークを浮かべる。


「イルミ、もう、この試験はクリアだ」


「は?意味わかんないんだけど」


「まぁ、見てろって」


そう言うと、は目を閉じカッと開いた。


辺りを何かが一気に走っていく。


イルミがそれに小首をかしげる。


「円なんか使ってどうすんのさ」


「まぁ、まぁ」


言うと、ほぼトリックタワー全体を包んでいた円を解いて少し左に進む。


部屋の左隅ぐらいまで来るとイルミを振り向いた。


「先行くから怪我しないように来いよ」


イルミが”は?”と声を上げるのと同時ぐらいに、は右拳にオーラを集中させた。


そして、少しジャンプするとその拳を思いっきり床に向けて振った。


床は音を立てて崩れ、それはどんどん下の階へと続いていく。


その場から居なくなってしまったを見送りながら、イルミは成る程と、手をぽんと叩いてその後を追った。











・・・―――ドゴォンッ


数秒後、タワーの一階に拳から着地(?)したはそこに直りながら床に出来たクレーターを見た。


「やっぱ、脚には劣るな。手加減したとはいえ」


「荒っぽい登場だねぇ◆


声の聞こえたほうを振り向くとヒソカが座っていた。


「げ、ヒソカ!お前もうクリアしてたのかよ!?」


「うんといっても、ボクもついさっき来たばっかなんだけどねそれよりさ、この試験始まったときにボクの事無視したでしょ◆」


「したよ」


「・・・・」


じっと見てくるヒソカ。


「な、何だよ」


後ずさる


「いじけるよ?」


「いじけてろ」


即答で言うと、丁度同時くらいに天井に出来た穴からイルミが床に着地した。


「お疲れ〜イルミ」


「俺は別に疲れてないけど」


「・・・左様ですね」


は眉根を寄せた。


イルミはというと、ヒソカの方へと歩いていくところだった。










とりあえず、はヒソカ、イルミと離れて20時間ほど過ごしていたが結局耐え切れず、反対側に居るヒソカの方へと歩いていった。


ヒソカが今までトランプタワーをしていた手を止めて顔を上げる。


「なんだい?


「トランプしようぜ、暇」


案の定、トランプゲームの誘い。


ヒソカは断ることも無く、承諾の意を示す。


はヒソカの正面に座りながら、ちょっと離れたところに居たイルミに声をかけた。


「イルミー、お前もトランプしないか?どうせなら3人の方が面白いしさー」


イルミは今やギタラクルとなっているその顔を向ける。


「ああ、いいよ」


言って、、ヒソカの元へと歩み寄る。


イルミが空いているところに腰を下ろすと、ヒソカがカードを配り始めた。


「で、今回は何をするんだい?」


ヒソカが配りながらに聞く。


は左の人差し指を立てて言った。


「ダウトにしようぜ、ダウト」


「わかった


そう言って、またも勝負見え見えの今度はダウトを始めたのだった。










「6」


「ダウトーー!」


がイルミの出したカードに思いっきり反応する。


因みに、今、手元にカードを持っているのはだけだ。


「捲って見れば?」


イルミが淡々と言う。


がカードを開くとそのカードには6の文字。


「あ・・・」


の負けだね」


「気抜けするほど弱いんだねぇ、って◆」


「ほっとけ」


そう言って、はトランプを一箇所に集めてまとめると、ヒソカに渡した。


因みに、今回かかった時間は13時間。


なぜ、ダウトでそんなに時間がかかるんだ・・・


試験が始まってから、35時間が過ぎている。


ヒソカ、イルミの他にも1人2人受験生は居るがまだまだ少ない。


ヒソカにトランプを渡して立ち上がると、はヒソカ達から大分離れた壁際で瞑想している男に声をかけた。


「瞑想中、悪いんだけどさ、名前なんてぇの?わたしは


しゃがみながら言うと、今まで目を閉じていた男がそれを開く。


そして、を見るとパッと顔に笑顔を作った。


「俺はハンゾーだ」


も右手を出しながら笑顔を作る。


「ハンゾーさんか、よろしく。わたしのことはでいいぞ」


ハンゾーはどこか顔を赤らめながらその手を握り返す。


「ああ、よろしくな、。俺もハンゾーでいい」


そう言って、ハンゾーは手を離すとに質問した。


「ところでよ、はあいつらと知り合いなのか?」


そう言って、声を殺しながらヒソカとイルミを親指で示す。


「ん?ああ、遊び相手」


ハンゾーは”は?”といったような表情をする。


「まぁ、気にすんなよ。そうだ、ところでさ、勝負しないか?」


「何のだ?」


「どっちが一番多く腕立てできるか」


ハンゾーはやる気満々と言ったように自分の右の二の腕に左手を当てた。


「おう!いいぜ!」


言って二人はその場に腕立ての体勢を作る。


がハンゾーを振り向いた。


「準備はいいか?」


「いつでも来い!」


「よぉし、では、開始!1・・・2・・・」


そうして腕立てによる勝負は行われた。









ほぼ丸一日半、ハンゾーとは腕立て勝負をしていたが、結局ハンゾーの負けでそれは幕を閉じた。


その終了から数時間経ち今は三次試験の残り1時間を切っている。


ハンゾーは壁際にもたれかかってを観察中。


観察されてるは片手逆立ち(指一本)で腕立てをしている。


そのは汗一つかいていない。


・・・お前どんな体力してんだ?」


ハンゾーの尤もな質問には顔を上げる。


腕立てはやったままだ。


「どんなと言われてもな・・・こんな、だ」


「わけわかんねぇよ」


それからは腕立てをしつつハンゾーと話をしていたが、途中で立ち上がって、今度は片足スクワットを始めた。


そうして、残り時間一分の放送が流れたとき、一つの扉が開いた。


はスクワットに集中というより、何回かを数えるのに集中してそれに気づくことは無かった。


ゴンが駆け寄ってくるまで。


!」


声のした方に顔を向ける。


「ん?ああ、ゴン!無事、来れたのか!良かった、良かった」


言って、スクワットを止めた。


その後ろから、キルア、クラピカ、レオリオもやってくる。


!良かった無事そうで」


「クラピカ達こそ、でもなんか、汚れてるな。どういうルートだったんだ?」


「それがよぉ「なぁ、


レオリオの言葉を遮ってキルアが話す。


レオリオが後ろの方で何か言っているが、キルアは無視している。


「何だ?キルア」


「あの穴。何があったんだ?」


そう言って天井と、床に出来た穴をキルアが指す。


「隕石が落ちた」


「嘘つくなよ」


が頭をぽんと叩きながらリアクションを取る。


「やっぱり?」


「見え見え、あれがやったんだろ?」


「そう、ルート通ってくるのが面倒だったからな、床、突き破ってきたんだ」


「どうやって?」


「企業秘密。いつか教える」


キルアが訝しげな表情をする。


「絶対だぞ」


「ああ、絶対な」


そう言うと、間もなく、タワーの扉が開き、その後、説明を聞いて四次試験会場への船へ乗り込んだ。








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妙に長い。
話の意図がつかめない、めちゃくちゃ。
やる気なさすぎ。
ここまで読んでくださって有難うございます。
読んでくださるだけでも嬉しいです。
では。





閉じてください























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