「どこだ?ここは?って俺どうしたんだっけ?」
第五話 馬鹿力
その呟きに今まで軽く寝ていたが首を横に向けた。
「ん?おお、レオリオ起きたか!」
はレオリオが木の幹に背を預けているように自身も預け足を放っていたが、そう言って、片足を立てた。
レオリオも両足を放った状態だ。
「!俺、何したんだ?顔いてぇんだけど、覚えてねぇんだよ」
「アルツハイマーか?」
「違ぇよ」
言ってレオリオは突っ込んだ。
裏手突っ込み。
「そうか、なら問題ないな!」
ビシィっと親指を立てる。
「(何がだ・・・・)」
全くです。
「で、どうしたんだ俺は?」
「ああ、途中、泥で躓いてたまたまあった岩に顔面打ちつけたんだ、かするかんじで。
そしたらたまたまジライタケ踏んで吹っ飛んできた受験生がお前の上にのかって意識なくしたってわけ。思わず爆笑しちまったよ、あはは」
そう言っては豪快に笑った。
勿論嘘だし、これがキルアやヒソカなんかだったら普通に見破られてるがレオリオはそれなりに単純なので気づかなかった。
しかし、嘘にも関わらずは爆笑中。
実際に想像した様だ。
確かに異様だが、そこまで笑えるか普通。
「笑うな!」
「おお、すまん、すまん」
全然すまなそうじゃないにレオリオが溜息をつくと丁度ゴンとクラピカがやってきた。
「「レオリオ!!」」
「おお、ゴン!ちゃんと来れたか、良かった良かった」
そう言ってリンが頭を上下させた。
そしてすっと立ち上がる。
「ねぇ、なんで皆、入らないの?」
「それは「中に入れないからさ」
「「キルア!」」
「よっ」
の言葉を遮って答えたのはキルアだった。
軽い返事をしてこっちに歩いてくる。
「もう、来ないかと思ったぜ、どうやってきたんだお前ら」
「わたしは小人に案内してもらった」
「「「(((なんでだよ!)))」」」
キルア、クラピカ、レオリオが一様にそう思う。
「俺はね、レオリオの香水の匂いをたどってきたんだ」
「「はぁ!?レオリオの香水の匂いをたどったぁ!?犬だろお前」」
見事にキルアとの声がはもる。
ゴンはあははと笑っていた。
「で、なんで入れないの?」
ゴンが話題転換も含めて問う。
それにはが答えた。
「正午になるまで開かないんだと。待ってろってことだな」
「ふ〜ん」
そう話をして暫し待つことにした。
あれから約五分後、ピーンと時計が音を立てて12を示した。
それと同時ぐらいか、今まで閉まっていた扉が開く。
そして現れたのは
「(メンチとブハラじゃねぇか、メンチ達、今年試験官だったのか・・・大人数が落ちるな)」
そう思いながらはゴンたちとともに突っ立っていた。
「どう?ブハラ、お腹は大分すいてきた?」
そうメンチが聞くとブハラはお腹を鳴らしながら言う。
「聞いてのとおりもうペコペコだよ」
言ってブハラは困った表情を作った。
「というわけで、二次試験は料理よ」
それを聞いては”何が、というわけ、なんだろう”と思っていた。
受験生達、ゴンたちも例外ではないが料理?と頭に浮かべている。
すると、ブハラとメンチが交互に説明をした。
まとめると、まず、ブハラの指定料理で合格を貰い、次にメンチの指定料理で合格を貰えば晴れて二次試験合格だそうだ。
合格の要因は二人に”美味い”と言わせること。
これ以外の何ものでもないらしい。
「まずは、俺から」
そう言ったブハラを受験生全員が注目する。
「俺のメニューは豚の丸焼き!俺の大好物。この公園内にいる豚なら種類は自由。それじゃ、二次試験スタート!!」
この合図で受験生が一斉に森へと入っていく。
もゴンたちと入っていったが、キルアは一人で別行動をとったようだ。
「そういえばさ、って料理できるの?」
木々の合間を掻い潜りながらゴンがに聞く。
「できるぞ、料理はわたしの特技なんだ」
「へぇ〜すごいね!」
「の作る料理は何でも美味いんだぜ、ゴン」
「え!?レオリオ食べたことあるの?」
「ああ、ガキの頃にな」
「試験中、時間あれば皆に作ってやるよ」
そんな話をしながら走っていると開けたところに出た。
すると目の前に数匹のデカイ豚―グレイトスタンプ―が。
すかさずそのグレイトスタンプが攻撃をしかけてきた。
ゴン、クラピカ、レオリオが何とかよける。
着地したと同時にレオリオが声を上げる。
「がいねぇ!」
「あ、わたしはここにいるぞ」
そう特にあせった様子もなく答えたは少しだけ離れたところに突っ立って手に何か持っていた。
「おま、何やってんだよ!?」
「いやぁ、足元見たら冬虫夏草が生えてたからさ・・・お?」
暢気にそんなこと言っているに向かって一匹のグレイトスタンプが突っ込んでいく。
「ば・・よけろ!!」
「、よけて!」
「よけるんだ!」
三人が声をそろえて言う中、は未だ突っ立っている。
そして、目前にグレイトスタンプが迫ってきたその瞬間、
バキィッ、グチャ
骨が折れる音と折れた骨が肉に食い込む音。
ゴンたち三人は呆然としている。
はあの瞬間、回し蹴りをグレイトスタンプの鼻にお見舞いした。
だが、三人はそのことに呆然としたのではない。
その蹴りを入れてやった、あの硬い鼻の骨がぐちゃぐちゃに、そう複雑骨折したかのように無残な姿になってしまったからだ。
「あ、強すぎたか?」
そんなことを言っては頭を掻いた。
そしてその頭を上げて向うにいる三人を見る。
「おおーい、お前らそんなところで呆けてる場合じゃねぇぞ」
「これ以外にどうリアクションが取れるってんだ!」
「いやそうじゃなくてよ、あれ」
レオリオの突っ込みに否をといて三人から見て右側を見るように指差す。
そこにいたのは物凄い勢いで突進してくるグレイトスタンプ三匹。
「「「うわ」」」
三人が三人、一様にリアクションを取ってどこかへ駆けていってしまった。
その後を追っていくグレイトスタンプをは見送りながら手を振った。
「あ、これよく見ると寄主どこも欠落してねぇじゃん、ラッキー」
などと冬虫夏草を品定めしながら言っているともう一匹現れた。
それを確認すると今度は自身が動く。
「よっ!と」
言ってグレイトスタンプを鼻下から上へ蹴り上げる。
そのグレイトスタンプは空高く宙に上がりそして落ちた。
「あ、またやりすぎた・・・肉、大丈夫・・だよな??」
そう言うと、はしゃがんでグレイトスタンプをちょっと持ち上げると地に着いた部分を覗いた。
その操作に何の意味があるのか・・・
「」
「キモイから語尾にハートつけんなって言ってんだろが、で、何の用っすか?」
後ろから声をかけてきたヒソカを振り向く。
ヒソカは、今回はトランプを持たずにいた。
「いいじゃない◆これも一種の愛情表現さ」
「うえぇーーーー」
「汚いよ」
「知るか」
「ククク、本当に面白い改めて、ボクと殺り合わない?」
それには冬虫夏草をバッグから取り出した小さなガラス瓶に入れながら爽やかに言い放った。
「殺り合わない。但し、この試験中は、の話。終わったらいいぞ。それまでは、殺りあわない」
「OKじゃ、試験が終わったら殺り合おう◆約束だよ?」
「ああ、約束な」
そう言っては、にかっと笑った。
丁度その時グレイトスタンプがまたに向かって突進してきた。
「ウゼぇな」
ザシュッ
今度は具現化させた剣投げ鼻から一突き。
剣が消えるとその巨体を地に横たえた。
「へぇそれがの能力かい?」
「これが全てじゃねぇけどな。でも、もうこの技は使わない」
「なんで?」
「お前に見しちまっただろ、それに元々使うつもりはなかったしな」
「ふ〜ん◆」
腕を組んで傍観するヒソカ。
はヒソカに背を向けたまま、そうだ!と手をポンと叩いた。
「ヒソカ、これやる。こんなにいらねぇし」
言っては蹴り上げて仕留めたグレイトスタンプをひょいと片手で持ち上げるとヒソカにパスした。
「おっとそれはどうも◆でも渡し方が少し乱暴だよ嫁の貰い手なくなるよ」
「大きなお世話だ!」
「でも安心していいよ◆そのときはボクが貰ってあげるから」
「願い下げだ、ボケ!それにわたしは嫁になる気はないっつーの」
悪態づく。
笑っているヒソカ。
無残なグレイトスタンプの亡骸。
異様だ。
ま、置いといて、は倒れている二匹のグレイトスタンプを焼きにかかった。
バッグから何か取り出す。
「何?ソレ」
思わず聞くヒソカ。
はそれを手にしながら振り向く。
「ああ、コレか?マリーナ特製ガスバーナだ。アウトドアには持ってこいだぞ。武器にもなるし」
そう答えて中ぐらいの大きさのガスバーナに火をつけグレイトスタンプを炙りだした。
「・・・・・ボクも焼こ◆」
それから暫くその場所ではガスバーナを持って肉を炙る長身の女とその横で三角座りしながら肉が焼けるのを待つピエロという変な風景が広がっていた。
「出来たから先行くぞわたしは」
「うん」
そう一言会話を繰り広げ、は余っていた一匹の丸焼きグレイトスタンプを食べながら試験官の元に向かった。
なぜ、そんな小さなガスバーナでヒソカより先にグレイトスタンプが二匹も焼けたのかは不明です。
「待たせたな!」
第一声、が声を上げてブハラにグレイトスタンプを渡す。
「あら、じゃない!あなたも受けてたのね〜」
「って未だライセンス持ってなかったんだ〜意外だな〜」
メンチとブハラが口をそろえて言う。
「サトツさんと同じこと言うなよ、ブハラ。あ、サトツさん試験後よろしくな〜」
ブハラに言った後、後ろを振り向き目の端のほうに映っていた木に向かって手を振った。
「わかっていますよ」
サトツと会話といえない会話をする。
それを確認してがブハラにすかさず言った。
「で、早く審査してくれよ」
「ああ、そうだね、んじゃ、いただきまー「ちょっと待った!」
今、将に食べようとしているブハラをメンチが制止する。
そして、その食べられそうになっていたグレイトスタンプをよくよく見て顔を上げた。
「ちょっと、、これ何やったの!?グレイトスタンプの鼻がこんなに砕けているなんて」
それにが、なぜそんなことを聞くのかといった風に答える。
「あ?ちょっと蹴っただけだけど?」
「ちょっとって、これ、ちょっと蹴っただけで砕けるようなものじゃないんだけど!?」
メンチが指差しながら言う。
「って言われてもなぁ・・・、わたし取りあえず強化系だし?まぁ、それはいいから早く審査」
「・・・・・・・」
「いっただっきまーす」
メンチが言葉をなくす中、その横で貪るブハラ。
「うん、美味いよ」
「じゃ、前半は合格だな・・・・・おーい、メンチ?」
ずっと、砕けた鼻を見続けているメンチにが手を振る。
「細かいこと気にすると禿げるぞ」
「それは、困るわ!」
反応する言葉が違います、メンチさん。
「あ、他のやつら来た見たみたいだぞ」
「あら、本当。受験生なめてたわ・・・大漁ね」
「うひゃあ」
本当にきれいさっぱり考えることを忘れたらしいメンチが声を上げる。
そこには確かに大人数の受験生達が豚の丸焼きを掲げてこちらに向かってきていた。
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段々長くなってきている気がする;
しかも無駄な表現が多すぎる気がする・・・
出直してきます・・・・・
閉じてください
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