「お?クラピカ、レオリオ出口みたいだぞ」





   第四話  ダチ









あれから、60キロ地点から大分走ったところで階段が見えてきた。


その階段はかなり長かったが、は済ました顔でうさぎ跳びをして上っていた。


クラピカとレオリオが我が目を疑ったのは言うまでもない。


そして、そんなことをしていたら出口が見えてきたのだ。


光が射しているが見える。


「10ーー9ーー8ーー7ーー6ーー5ーー4ーー3ーー2ーー1ーー0!着いたぞ」


「ああ、そのようだな」


、お前ぇ、いつのまにそんなに体力つけたんだよ!?」


上から階段を数えている、クラピカ、レオリオだ。


レオリオに至っては肩で息をしている。


そんなレオリオを見てが肩から掛けているバッグから何かゴソゴソと探り出した。


最中サトツが何か言っているのが聞こえるが取り敢えず右から左へ聞き流す。


「お、あった、あった」


「何をしているんだ?」


横で何かを探しているにクラピカが声をかけた。


「ああ、これだよコレ!ほら、レオリオこれ飲め」


「なんじゃこりゃ?」


レオリオはが差し出した物をみて率直に意見を述べた。


特製、栄養ドリンクだ!それ飲んで取り敢えず持ち直せ」


「大丈夫なのかよ・・・・」


半信半疑で飲むレオリオをとクラピカは見ていた。


全て飲み終わる。


「おお、なんか力が漲ってくるような気がするぜ!恩にきるぜ、!」


「礼なんていらないさ、わたしとレオリオの仲じゃないか」


「しかし、そのドリンクには何が入っているんだ?」


クラピカが疑問に思ってに聞く。


「ああ、主な成分は冬虫夏草だな」


「冬虫夏草ぉ?」


レオリオが声を上げる。


それには透明の小瓶に入った何かを取り出してレオリオとクラピカの前に出した。


「これだよこれ、効くんだぜ、これ」


そう言って取り出したもの。


それは、5pぐらいの白と化した幼虫にキノコのような何かが寄生したものだった。


どう見たってヤバいものにしか見えない。


思わずレオリオとクラピカが顔を顰めた。


「冬虫夏草・・・わたしはセミの幼虫に寄生したものしか見たことがなかったが・・・・そちらよりも強烈だな」


「うおええぇぇ」


「なんだよ、レオリオ。このぐらいで。男らしくないぞ」


が腰に手を当ててそう言った時、


「そいつは嘘をついている!」


そう言って変な男がサルを手に身体を引き摺って現れた。


「(嘘ついてるのはお前ぇだろうが)」


はそんなことを思いながら周りの状況を傍観してみたが、それは長くは続かなかった。



ひゅっ――・・・・      さくっ



「(あ、トランプ)」


そう、トランプが飛んでいき男の顔を突き刺したのだ。


ふとサトツのほうを向くと、サトツが数枚のトランプを手にしているのが見えた。


「(ヒソカか、いいやつだなあいつ。あ、でも、サトツには投げるなよな・・・全く)」


はそんなことを思いながらすっと一歩踏み出した。


?」


「どうした、?」


クラピカとレオリオが不振に思って言った時そこにはいなかった。


気づいた頃にはがあの死んだ振りしていたサルを空高く且つ遠くへ蹴り飛ばしているところだった。


「「「「「!」」」」」


「ナイスショーーッット!」


そう言っては額に手を当てた。


遠くを見るような感じで。


すると、空中で大きな鳥がそれをキャッチしたのが見えた。


「おお!ナイスキャッチ!」


そう言うを尻目にゴンやレオリオ他の受験生達は驚愕していた。


「(ククク・・・・本当に面白い◆これからはしっかりアジトへ行かないと駄目だね)」


ヒソカは不敵な笑みを浮かべつつトランプを弄んだ。


、何やってんだ!お前は!!無茶するのは昔から変わってねぇぞ!?」


「いや、何って何か虫唾の走るサルだなと思ったらなんとなく蹴りたくなってさ、よくあるだろ、道端歩いてるおっさん蹴りたくなる事」


「お前だけだ」


「そうかぁ?」


レオリオと


まるで漫才コンビです。


そうこうしていると、また二次試験会場へと走り始めるのだった。









走り初めて間もなく霧が出てきた。


かなり濃い霧だ。


「(ヒソカ・・・・面白い。レオリオ達も見捨てるわけにも行かないし、ここにいよう)」


ふふふと不敵な笑いをするにクラピカとレオリオは横でおいおいといった風に汗を流していた。


そんな折、ゴンの声が聞こえてきた。


ーレオリオークラピカー、キルアが前に来た方がいいってさーーーー!」


それに横にいたレオリオが受け答えた。


「出来たらとっくにしとるわーーーい!!」


「そこをなんとかさぁーーーーーーーー!」


「無理だっちゅーのーーーーーーーーー!!」



「・・・クラピカ、少し離れるか」


「うむ、その方が良さそうだ」


そんなことを話しながら一行はとりあえず前の人に続いた。








「気をつけろ、クラピカ、レオリオ。どうやら離れたみたいだぞ」


「ああ、そのようだな」


「何ぃ!?」


周りではさまざまな生物にやられている受験生達で阿鼻叫喚の状況だ。


そんな時トランプが飛んできた。


は足で、クラピカは双剣で払い落としたがレオリオはよけきれずに一枚、喰らった様だった。


ってぇぇぇーーー!!・・・・てめぇ、何しやがる」


レオリオがそう言った先にはヒソカがトランプを弄びながらこちらに歩み寄っているところだった。


「ククク、試験官ごっこ


そう言って何か説明し始めるヒソカをよそには倒れている受験生達を見渡しながら腰に手をやった。


「(なかなかのお手並み、フムフム)」


最中、残っていた受験生達がヒソカに襲い掛かっていたがそんなこと気にせずにはレオリオに歩み寄った。


「ほら、傷、見せろ」


「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろうが!」


「はいはい、そんなことはどうでもよろしい」


そう言ってはレオリオの傷にバッグから出した消毒液を塗るとそこから出した赤いスカーフで応急処置をした。


がレオリオをしゃがませなかったのは、現在約180p、レオリオ193pでレオリオの目線より少し低いぐらいなので、容易に傷を看る事が出来たからだ。


「よし、これでいいな。後でまたちゃんと診てやるよ、さて」


そう言っては腰に手をやると殺っている最中のヒソカを見た。


何か声を上げて笑っているヒソカ。


「うわぁ」


の心からのぼやき。


すると、76番の男がたちに呟いた。


「俺が合図したら散れ、今のままでは確実に勝てない」


「わかった」


クラピカが相槌を打つ。


はというと、欠伸をしていた。


「今だ!」


 バッ


以外の三人が散った。


「君は逃げないのかい?」


「まさか!わたしも退屈だからのってやるよ、それにダチは助けないとな」


「ククク、面白い


そう言うとヒソカはにむけてトランプを数枚、連続で飛ばしてきた。


は難なくそれを手で払い落とすと瞬間ヒソカの懐に入り左足でヒソカの顎を蹴り上げた。


そして、退く。


ヒソカは体勢を立て直すと口から流れる血を拭った。


「やるねぇ◆」


「お前もな」


互いに睨み合っているとどこからかレオリオが現れた。


手には棒を持っている。


「うおぉーー俺が相手じゃぁーーーー」


そう言ってヒソカに突進していく。


「あ、馬鹿!」


そう言ってが踏み込んだ瞬間、ヒソカの側頭部に何かがヒットした。


それが飛んできた方を見るとそこにはゴンがいた。


「ゴン!?」


「やるねぇ、ボウヤ釣竿?面白い武器だねちょっと見せてよ◆」


そう言って歩み始めるヒソカにレオリオがまた飛び掛った。


「てめぇの相手は俺じゃぁーーー!」


「全く、短気だな」


はその場から動くことなくそれを見た。


なぜなら、ヒソカがレオリオは殺さないと判断したからだ。


 バキィッ


凄い音を立ててレオリオが吹っ飛んだ。


は、ああ、あの傷も看ないとななどと思っていた。


「(・・・試験内にはもうこいつとはやりたくないな、邪魔が入る)」


は一つ大きなため息をついて後は傍観に入った。


「うん、君も合格いいハンターになりなよ◆」


この一言で終わったも同然だった。


ヒソカが電話をしている最中、はレオリオのところでしゃがんで顔の状態を看ていた。


「(惨めな姿になって・・・・)」


すっと、ヒソカがレオリオを担ぐ。


「持て行ってくれんの?」


「うん◆彼も合格だから


「そうか」


ヒソカはそのまま何処かへ去ってしまった。


ヘタリと膝を突くゴンにクラピカが駆け寄ってきた。


もゴンの元へ行く。


「ゴン、大丈夫か?」


「う、うん」


「わたしはレオリオの傷が気になるからこのままヒソカを追うが、二人で大丈夫か?」


「大丈夫だよ」


「わかった、じゃ会場でな」


そう言っては消えたが、ゴンはそのとき茫然自失状態に近かったので何気にが凄いことを言っているのに気づかなかった。








ヒソカに途中で追いつくとはそのまま後を追った。


会場に着くとヒソカが木の根元にレオリオを下ろす。


「驚いたよ◆まさか追いつかれるとは思わなかった


「遅せぇんだから仕方ねぇだろ、さて、レオリオの傷はと」


そう言ってしゃがみこんでレオリオの傷の具合を診始めるをヒソカは見下ろしながらまたあの不敵な笑みを浮かべていた。







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おおお!!?何かすんげー長いよ!?
すみません、ここまで読んでくださった方こんな駄文読んで疲れませんでしたか?
毎回毎回問題ありな物ですみません;
そして、今回は何かいろいろとごちゃごちゃしすぎている;
救えませんねぇ



閉じてください






















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