「ちわっす、サトツさん」






  第三話  久しぶり






さんではないですか。おや?ライセンス持っていなかったのですか?」


「まぁな」


そう言ってはにかっと笑った。


そして、サトツと並んで歩く。


「本題な!メール読んだんだけど『夜風の香炉』持ってるって本当か?」


「ええ、たまたま実家で見つけたんですよ」


それを聞きながらは目を輝かせた、そうそれはもう眩しいぐらいに。


「差し上げますよ、放置しているようでしたし、さんでしたら大切に扱ってくれるでしょうしね」


「おっしゃ!じゃあさ、試験終わったら受け取りに行ってもいいか?」


「ええ、いいですよ」


はガッツポーズしながら意気揚々としている。


しかも、今までの話の状況からこの二人、かなり親しいらしい。


傍から見たってそうにしか見えない。


ついでに言えば、今のはかなり怪しい。


行動が。


だって、その高い身長でスキップしてるし。


サトツはそんなを見てとても微笑ましく思った。


「あ、じゃあ、わたしはダチのところへ行くから」


「わかりました、頑張ってくださいと、取り敢えず言っておきますよ」


「ありがとう!」


言い残しては後ろへ大きく退いた。








「(キルア、キルア・・・いねぇな、何処行ったんだ?)」


キョロキョロしていると何処からか呼ばれた。


!こっちだよ、こっち!」


「ん?ああ、いたいた」


キルアに自分の名を呼ばれそちらを向く。


駆け寄っていく(ジョギング程度も走っていないが)とキルアの他に彼と同い年ぐらいの子どもがいた。


つんつん頭が印象的な子だった。


「お?誰だ、そのツンツン坊やは?」


そう言って指差す。


指された子は笑みを浮かべた。


「俺はゴン、ゴン=フリークスって言うんだ!お姉さんは?」


「(ジンさんの息子かな?確かゴンって言ったよな)わたしはだ。でいいぞゴンくん」


「俺もゴンでいいよ、!そういえば、はキルアと知り合いなの?」


一通り自己紹介をするとゴンが疑問に思っていたことを口にした。


は笑みを作って答える。


「ああ、試験が始まる前に知り合ったんだ、なぁ、キルア!」


「ああ」


キルアも笑って受け答えた。


「そっかぁ。あ、そうだ、に俺の仲間を紹介するね!」


「仲間?ダチか?」


「うん、ちょっと待ってね、今、呼ぶから」


そう言うとゴンは後方に向かって叫んだ。


「クラピカーレオリオー紹介したい人がいるから来てよーー」


「今行くー」


ゴンの言葉に少年の声が答えた。


だが、はその声には反応せず、ゴンの言った人物の言葉に反応し、目を見開いた。


「レオ・・・リオ・・・・?」


誰にも気づかれることのない呟き。


後ろを振り返り、こちらに駆け寄ってくる人物二人を確認する。


金髪の少年に、背の高い青年。


は背の高い青年の方に注目する。


過去、会ったときよりも大分大人び(老け)ていたがまさしくそれはの知る人物だった。


「レ・・・オリオ・・・・・レオリオ!


「んあぁ?って、おわぁ!!」


レオリオが顔を上げるとそこにはこちらに向かって飛び込んでくる少女。


そう、はレオリオの名を読んだと同時にそのレオリオに飛びついたのだ。


すかさず、レオリオが両腕で受け止める。


はレオリオの首に両腕を回している格好だ。


「はは、マジでレオリオだ!大分変わったが、雰囲気は変わっちゃいないな!」


「おま・・・・・・・か?」


「おう!だ。5年ぶりだな!!レオリオ、また身長伸びたなお前」


「わかったから、とりあえずお前、離れろ。走り難いだろうが」


「ああ、悪ぃ、悪ぃ」


そう言って漸くはレオリオから離れるとその横を走り始めた。


心なしかレオリオの顔は赤いようだ。


キルア、クラピカはその状況についていけていなかった、というか目が点だった。


ゴンは目を輝かせている。


「レオリオとは知り合いなの!?」


「ああ、そうだよ。幼馴染みたいなもんだ。昔はよく遊んだなぁ、なっ!レオリオ」


「ああ、そうだな。だがよ、いきなりお前いなくなるからびっくりしたやら何やらで大変だったんだぞ。一言引っ越したって言えよ」


それにはあははと頭を掻いた。


「(実は言うの忘れてましたなんて絶対ぇ言えねぇ)ところでさ」


が話し転換するとレオリオが”ん?”と聞き返してきた。


「ピエトロはどうだ?元気か?」


一気にレオリオの周りの空気が重たくなった。


が不審に思い聞き返す。


「何かあったのか?」


「・・・・ピエトロは死んだよ」


それに驚きを隠せない


「そうか・・・試験が終わって資格を取ったらお前と一度帰って三人で祝おうな」


「ああ」


しんみりしいるその時にゴンが口を開いた。


「あ、そうだ、紹介するよ。こっちはクラピカって言うんだ」


話題転換により一気にその場の空気が元に戻る。


はクラピカと紹介された金髪の少年の方を向く。


「クラピカだ、よろしく」


そう言ってクラピカは右手を差し出してきた。


は満面の笑みを浮かべてその手を握り返す。


「わたしはだ。でいい。こちらこそよろしく、クラピカさん」


の浮かべた笑みに周りにいたゴン、キルア、レオリオが顔を赤らめる。


クラピカに至っては手まで握っているため、かなり緊張してしまっていた。


当然はそれがなぜなのかさっぱりわかっていない。


「皆して調子悪いのか?いつでも言ってくれれば看るぞ。クラピカさん大丈夫か?」


そう言ってはクラピカの顔を覗き込んだ。


かなり動揺中なクラピカ17才の出来事。


「い、い、いや、大丈夫だ、問題ない!それから、わたしのこともクラピカで構わないぞ、


「おう、わかった、クラピカ」


にかっと笑っては手を放した。







大分、走った。


「(60キロぐらいきたかな?)・・・・レオリオ大丈夫か?」


が声をかけるとレオリオはぐっと親指を立てる。


ゴンやクラピカもそれを気にしているようだ。


キルアは関心なさそう。


不意にレオリオの足が止まった。


4人の足が止まる。


「レオリオ・・・・」


がそう呟くと、いきなりくわっと目を見開いてレオリオが走り出した。


「うおーーーー絶対ぇ、ハンターになってやるんじゃ、くそったりゃぁーーーーーー!!!」


その言葉にゴンとはふっと笑った。


そしてゴンが釣竿を降ると通路に置きっぱなしになったレオリオのケースを手元へと引き寄せた。


「「おおぉ〜〜かっこいいー」」


キルアとが声をそろえて言った。


そうしてその後、キルアはゴンと、はクラピカ、レオリオと共にすることとなった。








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レオリオと再開編。
そしてヒロインさん今後の予定が二つも決定になってしまいました。
大変ですねぇ(え
どんどん行きましょう



閉じてください



























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