「ゴン・・・?」
第十一話 交換条件
ヒソカの気を追って森を歩いていると、ゴンに会った。
頬がかなり腫れ上がっているのが気になったが、それより、何処か落ち込んだ感の方が気になった。
「・・・・・・」
は無言でゴンに近寄ると、ゴンをぎゅっと抱きしめ背中をぽんぽんと叩いた。
ゴンも無言でを抱きしめ返し、静かに泣いた。
それから、はゴンの手当てをした。
ついでにお昼も作って二人で食べた。
その後片付けをしながら、は荷物を纏める。
「、行っちゃうの?」
ゴンが口を開く。
「ああ、まだプレート取ってねぇんだ。だから、そろそろな」
「俺、手伝うよ!」
はゴンを見ながら微笑んだ。
「わたしなんかより、クラピカとレオリオのところに行ってやれ。特にレオリオはまだ苦戦してそうだからな」
「でも・・・」
それに、または明るく微笑む。
「心配するなって、手伝ってほしいときがあったらその時は真っ先にゴンに手伝ってもらうからさ!今は、わたしよりも、レオリオの方が苦戦してるはずだしな」
暫く、ゴンは黙っていたが顔を上げて笑った。
「うん、わかった。レオリオたちのところに行くよ。でも、絶対、困ったときは俺に声かけてね」
「ああ」
言って、は踵を返した。
が、何か思い出したようにゴンの方を振り向く。
「あ、ゴン」
「ん?何?」
「・・・・んーーー・・・・・やっぱいいや、じゃな。また三日後」
そう言ってその場を後にしたに残されたゴンは”なんなのさ”と少しふてくされていた。
木々の間を走り去りながらは考えをめぐらす。
「(ゴンのことはクラピカとレオリオに後を任せていいだろう)」
そんなことを思いながら、ヒソカを追った。
夜、ヒソカに会った。
は木に寄りかかって座るヒソカに歩み寄る。
「ヒソカ、80番のプレート持ってないか?」
「第一声がそれかい?」
は頭をかく。
「どうでもいいだろ。で、持ってるのか、持ってないのか」
ヒソカは肩を竦めた。
「持っているよ◆」
「交換しないか?これと」
言ってはバッグから出した197番のプレートを見せた。
ヒソカは暫く黙ってそれを見ていたが口元に怪しい笑みを浮かべて口を開く。
「条件次第だ」
はそれに眉根を寄せる。
「どういう条件だ・・・言ってみろ、ホレ」
「ククク、じゃ、君のことでボクが知らないことを一つ教えてくれよ」
「は?」
素っ頓狂な声を上げる。
ヒソカは未だ笑っている。
「だから、ボクの知らないのことなんでもいいよ◆」
は腰に手を当てて暫く考えると息を一つ吐いた。
「これでいいか?」
言って面倒臭そうに顔を上げて左目を蒼にした。
ヒソカはそれを見て薄く笑う。
「ああ、いいククク、お陰でまた興奮してきちゃったよ・・・」
「う、うわ!寄るな!背筋に悪寒が・・・・」
異様なオーラには自分自身を抱きしめながら震わせた。
身の危険を感知して瞳を元に戻す。
「なんだやめちゃうのかい?残念」
「冗談じゃねぇ、身の危険を感じてそのままにしておく馬鹿が何処にいるってんだ!ほら、早くプレートよこせ」
「はいはい」
ヒソカがプレートを差し出すと、それと交換で197のプレートを渡す。
「さんきゅ(あのプレート拾っといて正解だったな)」
受け取ると、は踵を返した。
「行っちゃうのかい?」
「当たり前だ、お前と一晩なんて今の状況からして考えられんっての」
「そうかい?・・・ん?、君、髪の色そんな色だったかな?」
はそう聞かれヒソカの方に顔だけ向ける。
「ああ?ああ、今日は月出てるからな・・・光によって髪の色変わるんだよ。って言っても、銀以外の色帯びるだけだけどな」
「へぇ・・それは面白い◆是非とも、との殺り合いでは新月の日を選びたいねぇ」
「なぜ?」
「そのままの君が見たい」
は眉根を寄せる。
「うえぇぇ、キモイから止めろよ、そういうリアクション取るの・・・・ま、殺り合う日はそっちが決めていいよ。じゃぁな」
そう言い残してはそこから去って行った。
あれから三日。
は適当な木の枝で過ごした。
勿論、毎日の筋トレは欠かさずやっていたが。
試験終了の放送が入り、スタート地点へと戻る。
そこで、無事、ゴン、キルア、クラピカ、レオリオとも再会し、そして、最終試験会場への飛行船へと乗り込んだ。
←back|next→
なんか、ゴン・・・
さん、いろんな(?)人を慰めてますね;
何なんでしょう・・・
ま、いいですね(えぇ!?
では。
閉じてください
【お買い物なら楽天市場!】 【話題の商品がなんでも揃う!】 【無料掲示板&ブログ】 【レンタルサーバー】
【AT-LINK 専用サーバ・サービス】 【ディックの30日間無利息キャッシング】
【1日5分の英会話】