「水場発見！」
第十話 水
ヒソカの元から去って暫く、は水場を発見した。
なぜ水場かというと･･･
「やっと、水浴びできる！ここ数日シャワーすら浴びれなかったからな」
というわけだ。
そそくさとは服を脱いぎ、髪を下ろして滝つぼになっているそこに入った。
ここに来てから三日目の朝を迎えた。
未だにここで原始生活をしているは朝の筋トレを始めた。
筋トレを数時間した後、ショルダーバックに圧縮して入れてあったバスタオルで身体を巻きつつ、服を洗濯。
乾くまで、することが無いので水に足だけ付けているといきなり、
スコンッ
頭に何か当たった。
それは頭に当たった拍子にの膝に落ちた。
「いってぇ、何なんだよ･･ん？」
落ちたそれを見ると、どうやらそれはナンバープレートのようで、197と書いてあった。
「････いちお貰っとくか」
言って、バックに仕舞いこんだ。
暫く足を水の中でぶらつかせていたが、ふと周りをぐるりと見回す。
「･･･もう昼過ぎか･･･暇だな」
そうぼやきながら何か考え事をすると手をぽんと叩いた。
「よし、泳ぐか。それがいい！」
何が良いのか･･･
はバスタオルを外すと徐に滝つぼへ飛び込み、泳ぎ始めた。
がさっ
草を掻き分ける音と、同時ぐらいにが水面に顔を出す。
草むらから出てきた人物は水の音に気づいて身構えたが･･･
「！誰だ！･･･うっ」
草むらに居る人物、キルアがこちらを振り向いたに顔を赤面させる。
「な、あ、！？お、俺は何も見てねぇぞ！」
言って後ろを向く。
「何、照れてんだよ、キルア」
言いながら水を掻き分けて歩み寄る。
「く、来るなよ！何か着ろ！」
「何で、キルアが照れるのさ。わたしは別に気にしてないぞ」
「少しは気にしろ！」
結局、はあまりにもキルアがそういうので乾いたらしい服を着た。
「いいぞ、着替えた」
それを聞いてキルアがの元へ来る。
「まったく、お前も女なんだから少しは･･･」
目を見開いてを見る。
今は髪を下ろしている。
雰囲気がいつもとは全然違った。
「何だ？」
「い、いや、何でも･･」
言ってそっぽを向くキルアには頭をかく。
「なんだかねぇ」
そんな二人はとりあえず、一晩ともにした。
首にスカーフを巻きながら寝ようとするにキルアはかなり不審に思っていたが。
四日目の朝、は起きると髪を纏めながら支度を始めた。
キルアが眠気まなこをこすりながらのほうを向く。
「行くのか？」
「ああ、そろそろ狩らないとな」
「そうか。じゃ、とりあえず、これで一時お別れな」
「そうだな、また三日後」
「ああ」
言うと、はその場を後にした。
「80って、確かグラサンしてた女だよな･･･」
言いながら、は80番の気を探った。
一度見ているので、どんな気かは覚えている。
それを探って行くと、川の近くに森に出た。
注意してあたりを見ていると、草陰から出る爪先が目に入った。
「ん？」
不審に思い、そこに近づくと、そこには既に事切れた女の死体。
そして、顔にはどこか見覚えのある針。
「う゛･･･これは、イルミか･･･プレートも持って行っちまったみたいだな」
はぁ、と溜息をついて今度はイルミを探すことにした。
イルミの気をたどって進んでいると切り株のある空間に出た。
近くには確か、371番の男の死体。
「･･･これもかい、で、イルミは････」
言って切り株の近くの盛り上がった土を見るとそこにしゃがみこんだ。
「おーい、イルミーー」
「･････」
「聞いてんのかーー？」
「･････」
「起きろー」
「･････」
「そうかい、起きないのか･･･なら」
そう言ってすっくと立ち上がると左足にオーラを集め、思いっきり振り落とした。
ズボッ
全て落ちる前にイルミが顔を出す。
の足はイルミの頭上で止まっている。
「･･･今、本気だっただろ」
は笑いながら足を元に戻す。
「起きないそっちが悪いだろ」
「･･･で、何？」
「80番のプレート、知らねぇか？」
イルミは考える仕草の後に顔を向けた。
「それなら、ヒソカにあげたよ」
は顔を顰める。
「え、よりによって･･･ま、いいや。ありがとな、助かった。じゃ」
「うん」
言って、またイルミは地中に入っていった。
は、ヒソカを追って森に足を踏み入れた。
←back｜next→
会話ばっか･･･
ゾル家の人としか関わって無いじゃん･･･
閉じてください
【お買い物なら楽天市場！】
【話題の商品がなんでも揃う！】 【無料掲示板＆ブログ】 【レンタルサーバー】
【AT-LINK 専用サーバ・サービス】 
【ディックの30日間無利息キャッシング】
【1日5分の英会話】