今日も良く晴れている



青空が眩しいぐらいに









「司馬懿様ー頼まれていた資料お持ち致しました☆」

よく通る声とともにどっさりと手に資料の竹簡を抱えた少女が入ってきた。

朝服に身を包む小柄な少女。

、そなたはもっと静かに行動することは出来ぬのか」

溜息混じりに司馬懿は言うと、手にしていた筆を置いた。

「承知致しておりますよ、しかしですね、わたしから”元気”を取ったら何も残りませんわよ?」

竹簡と竹簡の間から顔をのぞかせながら言った。

「それもそうだな、お前からそれを取ったら”役立たず”とういうレッテルを貼った文官小娘が残るだけだ、
しかし、それとこれとは別問題の話だ」

司馬懿必殺の毒舌炸裂。

怪訝そうな顔をしては竹簡を傍にあった机の上に置いた。

「・・・もうそれには慣れましたので何も言いません、ここにおいておきますからね、資料」

言って、頭に怒りマークを浮かばせながら部屋を後にしようとした、

その時、司馬懿はの手を引いて止めた。

「待て、まだやってもらうことが有る」

「何ですか?」

聞き返すと、司馬懿は”ちょっと待っていろ”と言って机の上にあった一通の竹簡を持ってきた。

「これを張コウ将軍に渡して貰いたい」

「?何ですか?これ、・・・恋文ですか??」

ガツンッッ

黒羽扇の柄で思いっきり殴る司馬懿。

「いっっったぁぁ〜〜」

涙を浮かべ、その場にしゃがみこんで頭を押さえる

「馬鹿めがっ!そのようなものがあってたまるか。軍団編成に関しての構成人数の確認書だ、
しっかりと渡すのだぞ」

「ふぁい」

言って竹簡を受け取ると、まだじんじんと痛みの残る頭を押さえながら部屋を後にした。








城の長い廊下を進みながら張コウを探す

丁度曲がり角で張遼と徐晃に遭った。

「あ、張遼様、徐晃様こんにちは」

「これは、殿こんにちは」

とは徐晃。

「こんにちは、殿。今日は何をしておいでかな?」

張遼が挨拶交じりに問うと、は笑顔で返しながら言った。

「今日は張コウ様探しているのですけどどこにいらっしゃるかご存知でありませんか?」

小首をかしげて問うに徐晃が返答した。

「ああ、張コウ殿でしたら先ほど中庭で見かけましたぞ、なぁ、張遼殿」

徐晃が張遼にふると、張遼も相槌打った。

「うむ、中庭で花を眺めておったぞ、まだ行けば居ると思うが」

はそれを聞くとこの上ない笑みを浮かべて深々と頭を下げた。

「ありがとうございます!行ってみます、それでは失礼致します!!」

それはもう元気良く。

廊下を走っていくを張遼と徐晃は見送った。






中庭につくと案の定、まだ張コウはそこに居た。

小さい花を沢山つけている消えてしまいそうなほどの淡い桃色をした梅の花をうっとりと眺めていた。

なんというか、そこだけ次元が違かった。

「張コウ様!」

場違いなほど元気よく且つ、デカイ声では張コウの名を呼んだ。

ですか?」

後ろを振りむかずに張コウは返事をする。

は張コウの直ぐ傍までよってきて首を傾げた。

「いつも思うのですけど、どうして声を聞くだけで私だってわかるんですか?」

そう問うと、張コウは振りむいた、それはもう優雅に(笑

「それはこの城中で一番元気のいいのはあなただからですよ、

「そうですか?・・・でもそれが司馬懿様にとっては邪魔みたいなんですよ、いつも静かにしろって言われるし」

いきなり変なことを話し始める

実は彼女、天然である。

「大丈夫ですよ、それは一種の照れ隠しです」

「それでも、司馬懿様は私のことをそんなに好きとは思ってないように思われますが」

「そんなことはありません、司馬懿殿はあなたのことを好いていますよ。
見ていれば解ります、試しに本人に面とむかって言ってみては如何ですか?いい返事が返ってきますよ」

「・・・私は見ていても解りませんが」

「わたしにはわかるのです、何人たりともわたしの目を欺くことはできないのですよ・・・フフフ」

「そ、そうなんですか」

ちょっとたじたじな、怪しい笑いをする張コウ。

ちょっと考えた後満面の笑みを浮かべては顔を上げた。

「解りました、早速司馬懿様のところに言ってまいります」

「それもいいでしょう」

さん、話の主旨が変わってます。

勢いよく走り去ろうとしただったが、はっと思い出して張コウになおった。

「忘れてました!え、と、司馬懿様からの書簡です、軍団構成人数に関してのものだそうです」

預かっていた竹簡を張コウに差し出すと、一言例を言ってからその場を後にした。

竹簡を持ちながら張コウはの去った方を見るとふっと笑って独りごちた。

「今日も素晴らしいぐらいの天然っぷりと、元気のいいことですね」

その後、近くを通った兵士の話によると、張コウは日が暮れるまでそこで梅の花を眺めていたと言う。

流石、美意識の強い将軍である。






司馬懿の部屋に来たはふと立ち止まった。

(張コウ様のところに居たときはそなでもなかったけど・・・いざ来てみると緊張してきたわ)

そんなことを思いつついつもどおり声をかける。

「司馬懿様、いらっしゃいますか?」

か、入れ」

入室許可が出たので”失礼します”とだけことわって中に入る。

司馬懿は一休み中なのか窓辺にいた。

「張コウ将軍にはちゃんと渡してきたか?」

「渡してきました!」

明るく答えるとそのまま顔を赤くしながら言葉につまる。

一番の本題が言い出せないままその場に居ると、司馬懿がそれに気づいて振りむいた。

「どうした?珍しく熱でもあるのか?」

「ち、違いますよ!!」

「ならばなんだ?」

聞かれて返答に困る

「え、えっとですね・・・」

胸の前で手をもじもじさせる

その間もどんどん顔は赤くなる。

「いつものことながら可笑しな奴だな、言いたいことがあるなら早く申してみよ」

司馬懿は戦場にいるとき以外、兜を外している為、その方に流れる髪が外からの風に揺れた。

その光景に見惚れながらはやっとの思いで口を開く。

「あの、その・・・司馬懿様はわたしのことがお嫌いですか?///」

それを聞いて司馬懿は顔色一つ変えずに答える。

「そのようなこと・・愚問だな」

その答えにはやっぱり、と言う顔をして半泣きの顔をした。

「そ、そうですよね・・・司馬懿様がわたしのことをお好きなわけないですよね」

言って、踵を返し部屋を出ようとしたとき、右手を司馬懿に掴まれた。

「おい、待て!まだ全て言い終わってはないぞ。それに、誰が嫌いなどと申したか?
 嫌いなわけがなかろう、でなければ傍に置かぬ」

驚いたように司馬懿の顔を見やる

そして、口を開く。

「え、だっていつも言動がきついじゃないですか」

「それも一種の愛情表現だ!それぐらい察しろ!馬鹿めが!!」

言って、司馬懿はを優しく抱き込んだ。

それにびっくりしながらも、抱きしめ返す。

そして、は思った。

(張コウ様の言う通りだったわ・・・いろんな意味で凄い方)

と。








「うむ、あれは司馬懿とではないか」

司馬懿の執務室から見える池のむこう側を散歩中の曹操はその光景を目撃。

次の日にはかなりの広範囲にわたってこのことが広まってたという。

そして、おちょくられる魏軍師、司馬懿仲達。





終わり



よく意味のわからない終わり方・・・
しかもこれかなり前に書いたやつです。。。(-_-;)
FDの整理していたら出てきました;
見つけたときは、ああ、こんなんそういえば書いてたなぁ…てかんずぃで
いつまでたっても微妙文章。
後々気づいたんですが、司馬懿殿、ヒロインの名前呼んだの一回きり…?(死
しかも、字呼びじゃないし(殴


閉じてください

















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